リス族(タイ)
リス族はチベットビルマ語族に属し、サルウィン川(中国名は怒江)上流から移動してきたといわれる。現在は中国、ミャンマー、タイに住んでいる。 15年ほど前に初めてタイ北部を訪れた時、バスの窓から、山道を歩いていたカラフルな民族衣装を身に着けた女性を目にした。彼女達の着ていた服は、山の中では場違いのようにカラフルで、強烈な印象を受けたのを覚えている。それがリス族との最初の出会いだった。 タイ北部メーホンソン県のソッポン周辺にはリス族をはじめとして、カレン族、ラフ族等の山岳民族が住んでいる。左の写真は、ソッポンで開かれたカルチャーフェスティバルのメイン・イベントであるミス・コンテストに出場していたリス族の女性。出場者はそれぞれの美しい民族衣装を着ているので見ていてなかなか興味深い。毎年かどうかわからないが、この時は12月だった。出場者のみならず、フェスティバルに集まってくる人々も山岳民族の人が多く、民族衣装を目にする機会が多かった。 チェンマイからルート1095をメーホンソン方面へ向かい、パイを通過して30キロほど(チェンマイからの距離表示132キロ)の左手にリス族の村、バン・ナムリンがある。この村にはリス族の女性と結婚したドイツ人が経営するリス・ロッジがある。シンプルなバンガロー(トイレ、シャワー共同)が1泊70バーツ(2002年12月当時のレートで約200円)。夕食は40バーツでリス族の料理が食べられる。オーナーは若い頃、寝袋を持ってタイ北部の山岳民族の村を泊まり歩いていたとのことで、周辺の山岳民族の村について詳しい。また、お願いすればリス族の奥さんがタイ語で紹介状を書いてくれるので、山岳民族の村を訪れ泊めてもらうときに重宝する。 ソッポンはバン・ナムリンからさらに10数キロ、メーホンソン方面へ進んだ町。ソッポンの北、9キロの所に洞窟で有名なタムロッドがあり、国立公園となっている。日没にはツバメが洞窟に集団で戻ってくる迫力ある光景を見ることができる。周辺を訪れるには、チェンマイかパイでバイクをレンタルして行くことをオススメする。 ミス・コンテストをもっと見る 管理人おすすめの「旅の役立ちアイテム」を見る |